同じ15分でも、①の「かねつせずに15分つけたもの」より、②の「15分かねつしたもの」のほうが、味がしみていたよね。さらに②を30分おいてから食べたら、しょっぱくなってしまったよね。
また、同じ15分でも、③の「7分かねつして8分さましたもの」は、①よりは味がしみていて、②よりはうすかったよね。さらに③を30分おいておいたら、もっと味がしみてちょうどよい味になったね。
味が食べ物にしみこむのは、「しんとうあつ」と「かくさん」という化学のげんしょうによるもの。「しんとうあつ」は、『しおしおきゅうりのゆくえ』でもせつめいしているよ。のう度がことなるものが同じのう度になろうとするときにおこるげんしょうで、大根が水ようえき(調味りょう)と同じこさになろうとして、調味りょうが大根の中に入っていって広がるから、味がしみこんだというわけだ。
さらに「かねつ」することで、大根の組しき(さいぼうが集まってできたもの)がこわれて、調味りょうが早くしみこんだんだ。
だけど、②のように長い時間「かねつ」をしてしまうと、大根の組しきはこわれすぎて、くずれてしまうし、見た目がよくない。だから短い時間で組しきをこわしたら、ゆっくりさましながらしみこませていく③の方ほうが形もくずれないしちょうどよく味もしみこむんだよ。
きのう作ったカレーがおいしいのは、野さいのこわれた組しきの中に、一ばんかけてゆっくり味あじがしみこんだからなんだ。